デンマーク製薬大手のルンドベックは16日、米同業アルダー・バイオファーマシューティカルズを買収することで合意したと発表した。買収額は最大19億5,000万米ドル。2019年10~12月期の買収手続き完了を予定している。
アルダーは偏頭痛に有効とされるモノクローナル抗体「エプチネズマブ」を開発中で、2月に米食品医薬品局(FDA)に認可を申請した。2020年上期に米国で静脈内注入の形で利用が開始されると見込んでいる。
ルンドベックはうつ病など精神・神経領域の治療薬に特化した企業。製品群を拡充するため、アルダー買収を決めた。エプチネズマブが大きな収益源になると期待している。
1株当たりの買い取り価格は、前営業日(13日)の終値に79%を上乗せした18ドル。エプチネズマブがEUの当局である欧州医薬品庁(EMA)から認可されれば、追加で2ドルを支払い、買収額は19億5,000万米ドルに膨らむ。