ベルギーの化学大手ソルベイは24日、ブルガリア北東部のデヴニャ工場に追加投資すると発表した。グループの炭酸ナトリウム(ソーダ灰)・重炭酸ナトリウム(重曹)増産計画の一環で、同工場の重炭酸ナトリウム生産能力を20万トン引き上げる。米グリーンリバー工場への投資を含め、今後3年で総額1億8,500万ユーロを投じる。
ソルベイの発表によると、デヴニャ工場の新生産ラインは来年末までに稼働する。工場やごみ焼却所、船舶から出る排ガス処理用の「ソルヴェア(SOLVair)」と飼料添加物「バイカーズ(BicarZ)」の出荷を強化する。
米ワイオミング州のグリーンリバー工場では炭酸ナトリウムの生産能力を60万トン引き上げる。新生産ラインは2021年末までに稼働する。
ソルベイは今回の投資計画について、「炭酸ナトリウムと重炭酸ナトリウムはグループの稼ぎ頭で、安定した利益を生み出している。増産で世界需要の拡大に応え、収益力を強化する」と狙いを明らかにした。
ソルベイのブルガリア子会社ソルベイ・ソディは昨年、売上高で4億4,870万レフ(2億3,000万ユーロ)、純利益で1億2,780万レフ(6,500万ユーロ)を計上した。(1BGN=60.48JPY)