仏自動車大手のルノーは14日、電気自動車(EV)「ゾエ」の自動運転仕様車2台を使ったモビリティサービスの実証試験を開始したと発表した。「パリ・サクレー自動運転ラボ」と名付けられたプロジェクトで、パリ南部で整備が進む「パリ・サクレー研究都市」においてオンデマンド方式のライドシェアサービスを提供する。自動運転車によるオンデマンドサービスの技術的課題の検証と、この種のサービスが市民に受け入れられるかを調査する。
当該サービスは同日から11月8日まで、月~金曜日の午前11時から午後6時の時間帯で実施される。参加者は約100人。専用のアプリを通して予約・利用する。ルノーは実証試験の結果を自動運転車やモビリティサービスの開発にフィードバックする。
当該の「ゾエ」は緊急要員が乗っておらず無人で走行する。タッチパネルを通じて種々のサービスが利用できるほか、後ろを向ける助手席や、各座席に付属しているリラクゼーションプログラムなど、将来の自動運転車の利用形態を見越した先進的な内装デザインとなっている。