9月輸出が前年同月比で4.6%増加

ドイツ連邦統計局が8日発表した9月の輸出高(暫定値)は前年同月比4.6%増の1,142億ユーロとなり、2カ月ぶりに拡大した。欧州連合(EU)のユーロ非加盟国向けが7.0%増を記録。ユーロ圏とEU域外向けもそれぞれ4.8%、3.2%伸びた。

輸入高は930億ユーロで、前年同月を2.3%上回った。EUのユーロ非加盟国からが3.3%、EU域外からが2.5%、ユーロ圏からが1.4%の幅で増えた。

貿易収支の黒字幅は前年同月比15.9%増の211億ユーロに拡大。経常黒字は34.9%増の255億ユーロと大幅に伸びた。

9月の輸出高は営業日数・季節要因調整後の実質では前月比1.5%増となり、2017年11月以来1年10カ月ぶりの高い伸びを記録した。ロイター通信がエコノミストを対象に実施した事前の予測アンケート調査では回答平均が0.4%増にとどまっていた。

1~9月の輸出高は9,971億ユーロで、前年同期を0.9%上回った。EU域外向けが2.1%伸びて全体をけん引。ユーロ圏向けも0.4%増えた。EUのユーロ非加盟国向けは0.4%減少した。

同期の輸入高は2.0%増えて8,283億ユーロとなった。地域別の伸び率はユーロ圏が2.2%、EUのユーロ非加盟国が2.0%、EU域外が1.8%だった。

貿易収支の黒字幅は1,688億ユーロで、前年同期から4.0%減少した。経常黒字は6.1%増の1,907億ユーロへと拡大した。対外金融債権・債務から生じる利子・配当金などの収支状況を示す第一次所得収支の黒字幅が591億ユーロから641億ユーロへと8.5%伸びたことがなど大きい。

上部へスクロール