企業景況感が8カ月ぶりに改善、第4四半期もプラス成長見通し

Ifo経済研究所が25日発表した11月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は95.0となり、前月の94.7を0.3ポイント上回った。同指数の改善は8カ月ぶり。現状判断と今後6カ月の見通しを示す期待指数がともに上昇した。Ifoのクレメンス・フュスト所長は「ドイツの景気には抵抗力がある」と述べたうえで、第4四半期(10~12月)の国内総生産(GDP)は前期比で実質0.2%増加し、2四半期連続でプラス成長になるとの見方を示した。

期待指数は92.1となり、前月から0.5ポイント上昇した。同指数の増加は2カ月連続。2カ月間の上げ幅は計1.2ポイントに上る。現状判断指数は0.1ポイント増の97.9となり、2カ月ぶりに好転した。

景況感が改善したのは流通とサービスの2部門。流通ではクリスマスを目前に控え期待指数が特に大きく伸びた。サービスでも期待指数と現状判断指数がともに上昇している。

製造業の景況感指数は2カ月連続で落ち込んだ。現状判断が大幅に悪化したことが響いた格好で、期待指数はわずかながら好転した。受注残は全体的に減少傾向にあり、生産縮小を計画するメーカーが多い。

建設業の景況感指数は2カ月連続で下落した。現状判断と期待指数がともに落ち込んだ。景況感指数自体は高い水準を保っている。

上部へスクロール