電気自動車(EV)大手の米テスラがこのほど、ドイツ法人を設立した。同社はベルリン近郊に工場を建設する計画を11月中旬に発表したばかり。それからひと月足らずで現法を設置した迅速な行動力に注目が集まっている。
同社はオランダ法人テスラ・インターナショナルの子会社として新会社テスラ・マニュファクチャリング・ブランデンブルクを設立した。車両の生産、開発、輸入、販売、保守、修理および家庭用蓄電池・ソーラー発電システム事業を展開する。
所在地はブランデンブルク州西部のブランデンブルク・アン・デア・ハーフェル市。工場の建設予定地グリュンハイデ(同州)とは112キロ離れており、移動の所要時間は車で約1時間半と長い。
テスラは新会社をドイツ法に基づく株式会社(AG)でなく、欧州連合(EU)法に基づく欧州会社(SE)として設立した。SEとしたことで、同一社名での事業をEU全域で展開できるほか、ドイツから他のEU加盟国への本社移転を簡単に行える。