マレリとクセノマティクス、ソリッドステート・ライダーの商業開発で協力

伊自動車部品大手のマニエッティ・マレリは8日、米ラスベガスで開催された家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES

2020)」で、ソリッドステート式ライダー(LiDAR)を開発するクセノマティクス(ベルギー)とライダーソリューションの量産化で協業すると発表した。クセノマティクスはマレリの車載照明部門に、ADAS(先進運転支援システム)と自動運転システム向けのライダーモジュールを供給。マレリは2018年に買収したフランスの新興企業スマートミー・アップの人工知能(AI)知覚技術をシステムに加えて自動車メーカーの様々なニーズに応えるモジュラー型ライダーシステムを提供していく。

半導体の電子回路や光学技術で作動するソリッドステート・ライダーは従来の回転式機械構造に比べ、検知範囲は狭いものの、小型・軽量で壊れにくくコストも安い特徴がある。クセノマティクスは同方式のライダー製品の量産化に向けて開発を進めており、マレリの持つノウハウと併せることでソリッドステート・ライダーシステムの普及に弾みがつくことが期待されている。

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