英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は16日、長時間のドライブによる身体負荷を軽減するための新たなシートを開発していると発表した。「モーフィングシート」と呼ばれるもので、内蔵した複数のアクチュエーターが歩行しているのと同じような刺激を筋肉に与え、(筋肉)疲労を緩和する。シートの動作は個々の乗員に応じて自動調節される。
モーフィングシートはJLRのゼロエミッションおよび事故ゼロを目指すコンセプト「デスティネーション・ゼロ」の一環として開発されている。世界保健機関(WHO)によると、世界人口の4分の1にあたる14億人が「座り過ぎ」の生活を送っており、脚や腰、臀部の筋肉が衰える原因の一つとなっている。これらの筋肉の衰えが腰痛や転倒のリスクを高めているという。
JLRはこれまでも、前後左右の調整やマッサージ、温度調節機能を持つ先進的なシートを量産モデルに採用している。