仏自動車大手のルノーが17日発表した2019年通期のグループ販売台数(乗用車+小型商用車)は375万3,723台となり、前年から0.8%減少した。中国とアフリカ・中東の不振が響いた。小型商用車(LCV)は好調の欧州市場がけん引し0.7%増を確保したほか、電気駆動車は23.5%増の6万2,447台に拡大した。
販売台数を地域別にみると、欧州が前年比1.3%増の194万5,821台で、本国フランスは1.3%増の69万8,723台だった。ユーラシア地域は0.4%増の75万571台にとどまった。一方、アフリカ・中東・太平洋地域はイラン市場からの撤退が響き、19.3%減の45万3,223台に大きく後退した。中国も17.2%減の17万9,571台と大幅に縮小した。南北アメリカも2.9%減の42万4,537台にとどまった。
ブランド別では、ルノーが前年比6.9%減の235万7,093台、ルノー・サムスンも6.9%減の7万9,081台にとどまった。一方、ダチアは5.1%増の73万6,570台、ラーダは3.6%増の41万2,889台と好調だった。。
電動モデルでは、電気自動車(EV)のLCV「カングーZ.E.」が19.2%増の1万349台に拡大したほか、11月から中国市場に投入した小型SUVのEVモデル「シティK-ZE」は2カ月で2,658台を販売し、好調なスタートを切った。