ハンガリーがインドネシアの大型インフラ投資への自国企業の参加を支援するため、同国との合同投資ファンドを設立する。シーヤールト外務貿易相が23日、訪問先のジャカルタでインドネシアのマルスディ外務相、モノアルファ国家開発計画相らとの会談後に明らかにした。運用資金は5億ドルで、交通や下水管理に関わるプロジェクトを投資対象とする。
シーヤールト外相によると、合同投資ファンドへは両国が折半で資金を拠出するが、運営はハンガリー側が行う。同国企業は現在、ハンガリー輸出入銀行の信用貸付を利用して、インドネシアで15億ドル規模のインフラ投資プロジェクトに参加している。
ハンガリーは近年、インドネシアの公共事業への参加に積極的だ。IT企業による高速道路料金徴収システムの開発、ブダペスト水道局による浄水システム整備をはじめ、現在は軍事病院の刷新プロジェクトでの交渉なども進んでいる。両国の貿易額も2億ドルを超え、経済関係は良好だ。