東欧・南東欧諸国のガス供給事業者はこのほど、天然ガス供給のための共通ネットワーク整備に向けた基本合意書に調印した。「東欧天然ガス開発パートナーシップ」(EE-NGP)と呼ばれる同プロジェクトは、パイプラインや備蓄といった輸送インフラの開発・運営のための環境整備を目的としている。米国の開発援助機関USAIDや米国エネルギー協会(USEA)と各国の送ガス事業者などが協力して実施する。
EE-NGPは、各国による送ガス関連施設の計画、運用方法の調和や、天然ガス関連インフラの充実を促すことを目的とする一方、地域での天然ガスの利用を増やすことで米国産の天然ガスの輸出を促進する狙いもある。
プロジェクトの参加企業・機関は、アルブガス(アルバニア)、BHガス(ボスニア)、ブルガルトランスガス(ブルガリア)、プリナルコ(クロアチア)、DESFA(ギリシャ)、コソボ経済開発省、GA-MAスコピエ(北マケドニア)、モンテネグロ・ボヌス(モンテネグロ)、ユーロストリーム(スロバキア)、ガスシステム(ポーランド)となる。同プロジェクトには各団体の関係者が参加する作業部会が設置されている。