欧州自動車工業会(ACEA)が18日発表したEU(英国、マルタを除く26カ国)の1月の新車販売(登録)台数は95万6,779台となり、前年同月から7.5%減少した。販売が落ち込むのは5カ月ぶり。(表参照)
ACEAは販売低迷について、一部の国で1月から自動車が増税となり、前月に駆け込み需要で販売が急増した反動や、世界的な経済環境の悪化、英国のEU離脱をめぐる不透明感が要因になったと分析している。
主要市場ではフランスが13.4%減と大きく落ち込んだ。このほかドイツが7.3%減、イタリアが5.9%減、スペインが7.6%減と、軒並み振るわなかった。
欧米の主要メーカーは5.2%増となったBMWを除いて低迷。とくにルノーが16.3%減、PSAグループが12.9%減と不振が目立った。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は0.4%減だった。
日本勢はトヨタが12.2%増、三菱が1.2%増となったが、日産が4.1%、マツダが30.2%、ホンダが18.6%の幅で減った。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は7.4%減の113万5,116台。英国は7.3%減の14万9,279台だった。