トルコの2月インフレ率12.4%、4カ月連続で上昇

トルコ統計局(TUIK)が3日発表した2月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比で12.4%となり、前月(12.2%)から0.2ポイント拡大した。インフレ率の上昇は4カ月連続。食品や光熱費の上げ幅が拡大したことが大きい。過去12カ月の平均インフレ率は13.9%だった。

分野別にみると、構成比重の大きい「食品・非アルコール飲料」の上昇率が前月から1.6ポイント増の10.6%へ、「住居費・公益料金」は同0.5ポイント増の15.3%へ拡大して全体を押し上げた。値上がりの度合いが断トツに高かったのは「アルコール飲料・たばこ」(40.2%)で、「教育」(14.2%)、「その他の商品・サービス」(16.4%)、「医療」(13.6%)、「宿泊・外食」(13.5%)も上げ幅が大きかった。「運輸(自動車燃料含む)」は11.7%値上がりした。

上げ幅が小さかったのは「通信」(2.3%)と「娯楽・文化」(6%)だった。

同国のインフレ率は2018年10月の25.2%から19年10月に8.6%まで低下したものの、再び上昇に転じている。中銀は19年7月、インフレ率の低下を受けて2年10か月ぶりの利下げを実施。その後も今年2月まで計5回の追加利下げに踏み切り、政策金利を利下げ前の24%から10.75%まで引き下げた。

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