カカオ・チョコレート製品の生産を手がけるスイスのバリーカレボーは5日、セルビア北部のノビサドで新工場の定礎式を行った。大きく成長する南東欧市場での地歩を強化する狙いで、来年の稼働を予定する。投資額5,000万ユーロ(5,670万スイスフラン)のうちセルビア政府から1,200万ユーロの助成を受ける。100人の雇用創出を見込む。
当初の年産能力は5万トンで、セルビアなど南東欧の製パン・製菓事業者に製品を供給するほか、南東欧市場向けにチョコレートを生産する。年間輸出額で1億5,000万ユーロを見込む。同じ敷地内に開発センターと、講習会や研修会を開催する「チョコアカデミー」も設置する計画だ。
バリーカレボーは1996年にベルギーのカレボーとフランスのカカオバリーが合併して誕生した。本拠をチューリヒに置く。世界の30カ国以上で工場を操業し、1万1,500人を雇用する。