石化エンジニアリング大手の米ハネウェルUOPは2月末、ポーランド石油化学大手PKNオルレンが国内中部プウォツクで計画する新フェノールプラントに技術ライセンスを供与すると発表した。
ハネウェルのQ-Max
とフェノール3G技術を採用して年間20万トンの生産体制を整備する計画で、これによりオルレンはフェノール生産能力を現行の4万6,000トンから大幅に引き上げる。
ハネウェルは技術ライセンスに加え、基礎的な設計サービスや、主要装置、触媒、吸収剤に関する技術サービスも提供する。フェノールやアセトンの合成原料となるクメンとフェノールの製造工程にはα-メチルスチレン水素化技術を供与する。
オルレンは2023年までに芳香族化合物、オレフィン、フェノールの生産能力を全体で30%増強する成長戦略を打ち出しており、約83億ズロチ(19億2,940万ユーロ)を設備投資する計画だ。新フェノールプラントも同計画の一部で、フェノールとアセトン事業への貢献が期待される。
ハネウェルはポーランドではグルパ・アゾティのプロピレン・ポリプロピレン(PP)生産プロジェクト「ポリメリ・ポリツェ」でも技術提携している。昨年、プロパン脱水素法(PDH)「Oleflex」のライセンス供与契約を交わした。(1PLN=27.76JPY)