トタルが風力発電事業への投資拡大、仏GWP買収で合意

仏エネルギー大手トタルは19日、再生可能エネルギー事業を専門とする子会社トタル・クオドランを通じ、風力発電事業を手がけるグローバル・ウィンドパワー(GWP)フランスを買収することで合意したと発表した。トタルは再エネ関連事業への投資を拡大しており、今回の買収もそうした戦略の一環。金額面など取引の詳細は公表されていない。

トタルによると、GWPは2025年までの稼働開始を予定している最大出力250メガワット(MW)の発電施設を含め、発電容量1,000MW規模の陸上風力発電事業を展開している。一方、トタル・クオドランは発電容量500MWを超える陸上風力発電所を含め、約1,000MWに上る発電施設を保有・運営している。

トタルは低炭素エネルギー事業に年間20億ドルを投じ、同事業の発電容量を現在の3ギガワット(GW)から25年までに25GWに引き上げると共に、売上高に占める割合を40年までに15~20%にするとの目標を掲げている。トタルは今月18日、英シンプリー・ブルー・エナジーとの間で、同社が北東大西洋のケルト海で展開する浮体式洋上風力発電事業「エレボス」の権益80%を取得することで合意したと発表していた。

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