新型コロナウイルスの感染拡大を受けて自動車メーカーに生産の一時停止の動きが広がる中、トルコに拠点を置く自動車3社は18日、相次いで声明を発表し、現時点で生産を中断する予定はないことを明らかにした。
ホンダは同国北西部のコジャエリにある工場の操業について、「国内外のサプライヤーと緊密に連携を取っており、部品の供給に問題は生じていない」と発表した。今後予測されるリスクについてもサプライヤーおよび当局との間で連絡を取り合い対応するとしている。同工場は年産能力5万台で、従業員数は約1,100人。
仏ルノーの現地合弁会社オヤック・ルノーは「保健省の指示に従い感染予防措置を講じており、従業員に対しても予防方法を定期的に通知している」ことを明らかにした。同社はトルコ北西部のブルサにある拠点で乗用車を年約36万台、エンジンを約75万基、生産している。
伊フィアットとコチ財閥の合弁会社トファシュも、ブルサにある工場の操業を継続していると発表した。
一方、米フォードとコチ財閥の合弁会社フォード・オトサンとトヨタ自動車はすでに、4月までの生産停止を発表している。