独連邦銀行(中銀)のヨハネス・ベーアマン理事は17日の記者会見で、紙幣の殺菌措置を行う考えがないことを明らかにした。中国や韓国ではそうした措置が取られているが、同理事は紙幣を通してコロナウイルスに感染したケースは全くないとして、不要との認識を示した。
ウイルスは空気中で一定時間、生存できる。物体の表面にもウイルスは存在するため、新型コロナウイルスの感染がドイツ国内で本格化すると、スーパーマーケットなどの店員は皆、ゴム手袋をはめて仕事をするようになった。また現金でなくカードで支払う顧客が増えている。
専門家によると、現金に触れても新型コロナに感染することはないもようだ。世界保健機関(WHO)やロベルト・コッホ研究所(RKI)の活動に関与するフランクフルト保健局のレネ・ゴットシャルク局長は連銀の記者会見に同席し、ノロウイルスのように紙幣を通して感染するウイルスもあるが、コロナウイルスとインフルエンザウイルスはそうしたタイプのウイルスではないと明言した。