鉱工業生産2カ月連続増、2月は+0.3%に

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が7日発表した2月の工業業生産指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.3%増となり、2カ月連続で拡大した。経済省は、ほぼ2年弱の含み局面を経て製造業の景気は再び活性化したとの見方を示す一方で、「新型コロナ・パンデミックの発生でこの展開は突然、停止した」と指摘。3月以降は製造業生産が大幅に落ち込むとの予想を示した。需要が堅調な建設業についても、新型コロナ危機で労働力がにわかに減少しているため、生産高が一時的に大きく減少するとみている。

2月の鉱工業生産を部門別でみると、製造業は0.4%増加し、2カ月連続で伸びた。中間財が0.8%、消費財が1.8%増加。投資財は0.3%減となり、2カ月ぶりに落ち込んだ。

エネルギー業は2.7%増、建設業は1.0%減だった。

鉱工業生産を特殊要因によるブレが小さい2カ月単位の比較でみると、1~2月は前の期の11~12月を実質2.3%上回った。製造が1.9%、建設が4.4%の幅で増えた。

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