トレイトン―第1四半期67%減益に―

フォルクスワーゲン(VW)の商用車子会社トレイトン(ミュンヘン)が4日発表した2020年第1四半期(1~3月)決算の営業利益は1億6,100万ユーロとなり、前年同期比で67%減少した。新型コロナウイルスの感染拡大が直撃した格好。売上高は11%減の57億ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の7.6%から2.8%へと大きく下落した。

販売台数は20%減って4万6,000台となった。欧州需要の低迷に新型コロナ危機が追い打ちをかけた格好だ。トラック販売が21%減の4万2,000台、バス販売が4%減の4,000台とともに落ち込んだ。

各子会社の販売台数みると、スウェーデンのスカニアは23%減の1万8,200台、独MANは27%減の1万8,200台と大きく後退。ブラジルのフォルクスワーゲン・カミーニョス・エ・オニブス(VWCO)は1%増の9,900台とやや拡大した。売上高営業利益率はスカニアが8.6%(前年同期11%)、MANがマイナス3.4%(+4.7%)、VWCOが3.1%(2.0%)だった。

20年12月期の業績予測については提示を見合わせた。新型コロナが需要、サプライチェーン、生産にもたらす影響を現時点で予想することはできないとしている。

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