保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)は4月27日、スペイン2位銀行のバンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)とバンカシュアランス(銀行窓口での保険商品販売)事業で提携すると発表した。スペインでのバンカシュアランス事業が復活することになる。
アリアンツは損害保険をBBVAの支店の窓口で販売するための合弁会社を設立する。2億7,700万ユーロを出資し、株式の50%プラス1株を握る。BBVAはアリアンツによる出資でバンカシュアランス事業を強化できる。アリアンツは販売実績に応じて追加で最大1億ユーロを出資する。
アリアンツはスペインで大手銀行バンコ・ポピュラールの窓口を通じて保険商品を販売してきた。しかし、経営危機に陥った同行が2017年に最大手銀行バンコ・サンタンデールに買収されたことで取引が打ち切られ、銀行のネットワークを活用できない状況が続いていた。