独機械輸出、3月は11%減少

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が18日発表した1-3月期(第1四半期)の機械輸出高は前年同期比6.6%減の419億ユーロへと落ち込んだ。1月と2月は減少幅が小さかったものの、新型コロナ危機が欧州で本格化した3月に前年同月比で11%減少したことが響いた。

欧州連合(EU)加盟国向けの輸出は第1四半期に8.5%落ち込んだ。主要国であるフランス(14.8%減)、イタリア(16.1%減)、スペイン(13.9%減)で新型コロナウイルスの感染が深刻化したことが大きい。3月に限るとこれら3カ国への輸出高は25~33%も縮小した。独機械輸出に占める3カ国の割合は15%弱に上る。

3月のEU向け輸出高は前年同月比で21%以上、後退した。4月以降も2ケタ台の減少が続く見通し。

ポーランド向けの輸出は第1四半期に8%以上、増加し、同国はオーストリア、オランダ、イタリアを抜いて4番目に大きな輸出先国となった。3月は前年同月を14.2%下回っている。

米国向けの第1四半期の輸出高は前年同期を0.5%上回った。中国向けは2月までの不振が響き8.9%減少したものの、3月は減少幅が1.1%まで縮小した。

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