ドイツ連邦統計局が19日発表した製造業の3月末時点の受注残高(暫定値)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月末を0.9%下回った。国内受注が1.3%、国外が同0.6%落ち込んだ。統計局は大規模なキャンセルの動きがなかったことを踏まえ、新型コロナ危機は3月時点で製造業受注残高に大きな影響をもたらしていないとの見方を示した。
部門別では投資財が1.1%減となり、足を強く引っ張った。中間財は0.2%減、消費財は2.2%増だった。
受注残(受注残高の対売上比を月に換算)は5.8カ月で、前月と同水準にとどまった。投資財が8.0カ月、中間財が3.0カ月、消費財が2.3カ月となり、3部門すべてで変動がなかった。