ボルボ・カーズの5月販売25.5%減、下げ幅は前月から縮小

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズが3日発表した5月の世界販売は4万4,830台にとどまり、前年同月から25.5%減少した。ただ、コロナ感染拡大により各国で導入された店舗営業禁止や外出制限措置などが各地で緩和され始めたことから、減少幅は前月(43.8%減)から18.3ポイント改善した。車種別では「XC60」、「XC40」、「XC90」のSUV3モデルが総販売台数の68.5%(前年同月は61%)を占めた。1-5月期の販売は前年同期比25%減の20万8,479台だった。

5月の販売台数を地域別にみると、欧州では1万4,965台と前年同月から49.6%落ち込んだものの、下げ幅は前月(66.8%減)から17.2ポイント改善している。米国(9,519台)は同2.5%減の落ち込みにとどまり前月から51.3ポイント改善、その他の地域(5,214台)も37.4%減となったものの、前月から14.1ポイント改善するなど、すべての地域で販売が回復する傾向にある。中国市場は前年同月比で21.8%増の1万5,132台と唯一拡大し、前月比でも1ポイント増えている。

1-5月期の販売台数を地域別にみると、欧州(前年同期比34.3%減、9万4,758台)、中国(7.1%減、5万636台)、米国(18.2%減、3万2,870台)、その他の地域(22.9%減、3万215台)と全ての市場で落込んだ。モデル別では、最も好調だったのは「XC60」の6万1,064台。これに「XC40」(5万867台)、「XC90」(2万9,324台)などが続いている。

電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など充電可能な車種の専門ブランド「リチャージ」の販売は1-5月期に前年同期に比べ倍増した。

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