独素材大手のコベストロが開発した内装コンセプト。乗員の頭上にドームを設け、騒音から保護する仕組み。同コンセプトは、未来の自動車の内装を想定したプレミアムコンセプトの一環で、国際プラスチック・ゴム産業見本市「K2019」で披露した。
コベストロによると、電気自動車は走行音が静かなため、外部の交通騒音が聞こえやすくなる。また、時速30キロメートルを超えるとタイヤの回転による騒音が車内に響き、内燃エンジン車と同水準の騒音になるという。このため、電気自動車においても車内における騒音防止策は引き続き重要になると指摘している。
ドームの中の防音材には、コベストロが開発したポリウレタンシステム「Baynat」を採用している。また、スピーカーも装備しており、個別に音楽を楽しむこともできる。
コベストロは、将来的に、車両の共同利用や相乗りが増えた場合、車内における個人空間の確保が重要になるとしており、自動車メーカーは新コンセプトの採用により、競合との差別化を図ることもできるとしている。