ドイツ乗用車新車登録、6月は32.3%減少 1/4

ドイツ連邦陸運局(KBA)は3日、同国の2020年6月の乗用車新車登録が22万272台となり、前年同月に比べ32.3%減少したと発表した。減少幅は3月(37.7%減)、4月(61.1%減)、5月(49.5%減)と比べると改善しているものの、新型コロナウイルスの影響で依然として販売は低迷している。1~6月の累計は前年同期比34.5%減の121万622台にとどまり、30年前の東西ドイツ統合後で最低の水準となった。

顧客別では、個人向けが前年同月に比べ38.2%減少し、市場シェアは32.7%となった。法人向けも前年同月に比べ29.0%減少した。

ブランド別では、ドイツ勢はいずれも前年同月を下回った。ポルシェ(0.5%減)、メルセデスベンツ(8.7%減)は小幅の減少にとどまったが、その他は、MINI(23.8%減)~スマート(83.6%減)まで2ケタの減少となった。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は37.2%減少している。

日本勢は、三菱自(11.2%増)、ホンダ(2.8%増)、スバル(2.6%増)が前年同月に比べ増加した。レクサス(43.6%減)、マツダ(50.8%減)、日産(25.8%減)、トヨタ(35.0%減)、スズキ(66.6%減)は大幅な2ケタの減少だった。

その他の国外ブランドでは、フィアット(1.5%増)が前年同月に比べ増加している。国外ブランドでは最大手のシュコダは32.1%減少した。

燃料別では、ガソリン車が全体の51.5%(前年同月比42.2%減)を占めた。ディーゼル車の市場シェアは30.6%(34.5%減)。ハイブリッド車は3万254台で、前年同月に比べ60.8%増加、市場シェアは13.7%となった。うち、プラグインハイブリッド車は1万479台で、前年同月に比べ274.4%増加、市場シェアは4.9%となった。電気自動車は41.0%増の8,119台で、市場シェアは3.7%だった。

■ 6月の国内生産20%減、輸出も21%減少

独自動車工業会(VDA)によると、6月の国内生産は、前年同月比20%減の30万800台、輸出も前年同月比21%減の20万5,400台にとどまった。

1~6月では、国内生産が前年同期比40%減の149万100台、輸出は前年同期比40%減の110万7,000台だった。新型コロナウイルスの影響による需要後退や、部品供給の停滞により、上半期の国内生産は過去45年間で最低の水準となった。

上部へスクロール