欧州自動車工業会(ACEA)は16日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)の2020年6月の新車販売(登録)が94万9,722台となり、前年同月に比べ22.3%減少したと発表した。減少幅は5月(52.3%減)に比べ改善しているものの、販売店が再開しているにもかかわらず、需要は前年同月を大きく下回っている。1~6月の累計は、前年同期比38.1%減の428万1,549台だった。
主要国では、フランスが前年同月を1.2%上回った。同国では6月初めから政府による低エミッション車を対象とした販売支援措置が導入されている。その他は、スペイン(36.7%減)、ドイツ(32.3%減)、イタリア(23.1%減)のいずれも大幅な2ケタの減少だった。
6月のブランド別販売は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が前年同月比24.8%減、2位のPSAグループ(28.3%減)、3位のルノー・グループ(15.7%減)も2ケタの減少だった。
日本勢は、トヨタ・グループ(16.2%減)、日産(27.6%減)、マツダ(42.4%減)、三菱自(17.1%減)、ホンダ(20.8%減)のいずれも2ケタの減少だった。
EU26カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスおよび英国を加えた欧州30カ国の6月の新車登録は、前年同月比24.1%減の113万1,843台だった。英国は前年同月を34.9%下回っている。
欧州30カ国の1~6月の累計は、前年同期比39.5%減の510万1,669台だった。