独ボッシュ、ステアリング部門で1850人削減

独自動車部品大手のボッシュはこのほど、ステアリング部門の人員削減について労使合意した。ドイツ南部のシュヴェービッシュ・グミュントにある拠点の従業員約4,700人のうち1,850人を削減する。ただし、解雇は行わず、年配社員向けのパートタイム制度の活用や早期退職、希望退職などを通して2026年までに実施する。労使はさらに、コロナ危機を理由とした追加の人員削減を実施しないことでも合意した。その代わり、労働時間の短縮などでコスト削減を実施する。4日付の独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』などが報じた。

ステアリング部門の労使交渉は、昨年11月から続けてきたもので、ボッシュは当初、2022年までに1,000人を削減する計画だった。『フランクフルターアルゲマイネ』紙によると、交渉回数は16回に及んだ。

ボッシュは人員削減と並行し、将来の雇用維持に向けて、同期間中に3億5,000万ユーロを投資して、革新的な製品の開発、新しい生産技術の導入、ソフトウエア開発、デジタル化などを強化する。

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