ロシア新車販売、7月は6.8%増加

ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)は6日、同国の2020年7月の新車(乗用車・小型商用車)販売が14万1,924台となり、前年同月に比べ6.8%増加したと発表した。1~7月の累計は、前年同期比19.3%減の74万2,681台となっており、減少幅はAEBの2020年の通期予想(前年比23.9%減)を下回っている。

ロシアの新車販売は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、4月から減少が続いていたが、7月は増加に転じた。自動車製造業者委員会(AMC)のトーマス・シュテルツェル会長は7月の増加について、「長い間待ちわびた回復の兆しが見えてきた」とコメントした。また、ディーラーの営業休止により先送りされていた需要とルーブル安が寄与したと説明し、政府による支援措置も市場全体を支えたとの見解を示した。さらに、春の生産休止による在庫不足がなければ販売がさらに伸びたブランドもあったかもしれないとも指摘している。

ただ、今後の見通しについては、為替相場の変動や、経済的・財務的な影響、感染拡大による新たなロックダウン(都市封鎖)の可能性などの不安定要素を上げ、ディーラーやメーカーにとって政府のさらなる支援が極めて重要になるかもしれない、との見解を示している。

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