欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルス(FCA)は、ポーランド南部のティヒ工場の稼働を16日から再開する。新形コロナウイルスの感染拡大を受けて生産を中断していた同国の自動車工場は軒並み操業を再開しており、ティヒ工場が最後となる。
FCAはティヒ工場で、「フィアット」、「アバルト」、「ランチア」の3ブランドを手がける。生産再開に際して、当局の定めた衛生基準に従って従業員の健康を守ることを表明している。
ティヒ工場はFCAグループの中でも先端設備を導入した拠点のひとつ。昨年の輸出比率は99%で、国別に見るとイタリアが10万530台、ドイツが3万1,337台、フランスが2万6,759台、英国が2万4,844台、スペインが1万8,941台、リトアニアが1万4,349台だった。
モデル別生産台数は、「フィアット500」が17万9,689台、「アバルト500」が2万1,015台、「ランチア・イプシロン」が6万 2,472台だった。