スウェーデン中銀が量的緩和拡大、社債も買い入れ

スウェーデン中央銀行のリスクバンクは1日、新型コロナウイルス危機対策として、国債などの資産を買い取る量的金融緩和を拡充すると発表した。買い入れ額を2,000億クローナ(約2兆3,000億円)上積みして5,000億クローナに拡大し、新たに社債を買い取る。実施期間も2021年6月末まで延長する。

3月に発表した量的緩和では、買い入れ対象が国債、地方債、コマーシャルペーパー(CP)、住宅ローン担保証券となっていた。9月から社債も加える。買い入れ額は100億クローナ。

スウェーデンでは新型コロナ感染者が7万人近くに達し、死者が5,000人を超えたが、他の欧州諸国のような社会・経済活動を厳しく制限する措置は導入しておらず、景気への影響は比較的軽微で、20年1~3月期は前期比0.1%のプラス成長を記録した。それでも通年ではマイナス成長に落ち込むことが必至なことから、中銀は景気下支えのため量的緩和の拡充を決めた。

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