日産自動車は6日、年末に予定していたスペイン・バルセロナ工場の閉鎖を2021年12月まで延期することで労組と合意したと発表した。これを受けて労組はストライキを解除し、同工場の操業が再開される。
日産は5月、経営再建策の一環として、バルセロナにある3工場を20年末に閉鎖する意向を表明した。これに労組が反発してストライキに突入し、新型コロナウイルス感染拡大の影響で休止している操業の再開に応じない状態が5月初めから続いていた。
日産と労組は工場閉鎖を延期することなどを条件に、生産を再開する方向で7月から協議していた。その結果、閉鎖を1年延期し、それまで従業員を大量解雇しないことで合意。労組代表によると、工場は24日から再稼働する予定だ。