日立建機は6日、カザフスタンの販売会社ユーラシアン・マシナリーを通じて同国東部カラガンダ地区に鉱山機械の部品修理センターを設立したと発表した。投資額は約500万米ドルで、中央アジアの鉱山機械市場における技術サービス体制の拡充を図る。設立にあたっては政府系機関のカザフ投資公社の協力を得た。
新センターは地上2階建てで、敷地面積は1万8,000平方メートル。鉱山、建設、石油産業などで使われる超大型油圧ショベルやダンプトラックを対象に、保守メンテナンスをはじめ基幹部品や機械本体の修理サービスを提供する。従業員数は約50人。
カザフスタンやキルギス、ウズベキスタンなどの中央アジア諸国は豊富な地下資源に恵まれており、中国政府が主導する一帯一路構想の下で欧州とつなぐ交通・経済の要衝として注目されている。日立建機は今後の成長が見込まれる同地域において、建設機械や鉱山機械の販売拡充に加え、技術サービスやソリューションの提供を通じて事業の付加価値を高めていく。
同社は1990年代から同地域に鉱山機械を多数納入しており、高い市場シェアを持つ。