英ソフト大手のエンデイヴァは17日、セルビアのソフトウエア・ITサービス会社コムトレード・グループの子会社コムトレード・デジタルサービス(CDS)を買収したと発表した。同社の顧客を取り込むとともにサービス体制を拡充し、西バルカン諸国を中心としたアドリア海沿岸市場の事業基盤を強化する。
CDS(本社:アイルランド)は戦略的なソフトウエアエンジニアリング・サービスとソリューションを提供する。アウトソーシングサービスを提供するデリバリーセンターはボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、スロベニアにあり、エンジニア約460人が就労する。昨年の売上高のうち欧州連合(EU)が約85%を占めた。アイルランドの航空会社エアリンガス、オーストリア金融大手のアッデイコ・バンクとライファイゼン、英オンライン決済大手ペイセーフ・グループ、スロベニア政府などが主要顧客となっている。
エンデイヴァは2000年の設立で、決済・金融サービス、通信、メディア、テクノロジー、旅行、物流、エネルギー、行政など多様な業種に刷新デジタル技術プラットフォームやソリューションを提供する。欧州のデリバリーセンターはルーマニア、モルドバ、ブルガリア、セルビア、北マケドニアにある。