ティッセンクルップ・エレベーター―CO2排出を20年で半減へ―

昇降機大手の独ティッセンクルップ・エレベーター(エッセン)は5日、二酸化炭素(CO2)排出量を今後20年で半減する目標を発表した。地球の平均気温の上昇幅を2度以内に抑えることを取り決めた2015年のパリ協定を踏まえたもの。自動車走行に伴う排出量を可能な限り減らすことなどを通して実現する。まずは2030年までに25%削減し、40年に50%減を達成する。

同社ではCO2排出総量の半分が社用車の利用に起因している。これを電動車の利用増や走行ルートの最適化、予知保全システム「MAX」を利用したサービス技術者の派遣回数削減を通して引き下げていく。顧客のエレベーターなどに故障が起きた場合、これまでは技術者が原因解明と修理のために現場に最低2度、出向かなければならなかったが、MAXを利用することでどの部品が必要かがあらかじめ分かることから、走行回数と距離を減らすことが可能になった。

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