ドイツ連邦統計局が15日発表した製造業(従業員数50人以上の企業が捕捉対象)の4月の延べ労働時間(暫定値)は前年同月比で16.9%減少した。新型コロナ危機に伴う操業時間の短縮と工場閉鎖が反映された格好。操短補助金制度の効果で就労者の減少幅は1.8%にとどまった。
延べ労働時間の減少幅は自動車・自動車部品業界が断トツで大きく、49.0%に達した。これに金属製造・加工が21.3%、金属製品が18.7%、ゴム・樹脂製品が18.5%で続いた。機械は15.7%減、電気設備は11.2%減、電算機器/電子・光学製品は7.2%減。化学は0.3%増となり、主要業界のなかで唯一、拡大した。
就労者の減少幅が最も大きかった業界はゴム・樹脂製品で4.2%に上った。自動車は同2.6%で、延べ労働時間(49%減)に比べ減少幅が極めて小さい。