独物価はEU平均を7%上回る水準

ドイツの消費者物価は2019年時点で欧州連合(EU)27カ国平均を6.8%上回る水準だったことが、EU統計局ユーロスタットのデータで分かった。国境を接する国のなかで同国を下回るのはポーランドとチェコの2カ国だけ。残りはEU非加盟国のスイスを含めてすべてドイツを上回った。

物価が最も高い加盟国はデンマークで、EU平均を41.3%上回った。これにアイルランド(同33.7%)、ルクセンブルク(31.1%)、フィンランド(26.7%)、スウェーデン(20.6%)が続いた。隣接国オランダは同16.5%、ベルギーは14.7%、フランスは14.1%、オーストリアは13.0%となっている。イタリアは2.7%。

物価が最も低い加盟国はブルガリアで、平均を47.2%下回った。これにルーマニア(同45.1%)が続いた。ポーランドとチェコは平均よりもそれぞれ40.0%、25.4%低い。西欧諸国ではスペイン(同3.4%)、ポルトガル(12.1%)が平均を下回っている。

EU非加盟の欧州諸国ではスイス(EU平均を62.0%上回る水準)、アイスランド(同54.3%)、ノルウェー(49.5%)の3カ国が断トツで高い。最低はトルコで、平均を52.9%下回った。

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