ドイツ連邦陸運局(KBA)のデータをもとに独自動車工業会(VDA)が9日発表した6月の電動車新車登録台数は1万8,897台となり、前年同月比で118%増加した。乗用車全体に占める割合は8.6%。上半期全体でも同登録台数は96%増の9万3,682台と好調だった。ドイツでは電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)が電動乗用車(Elektro-Pkw)として購入補助金の対象となっている。
電動車市場を現在、けん引しているのはPHVで、6月の新車登録台数は前年同月比274%増の1万749台へと拡大した。1カ月で1万台を超えるのは初めて。EVも41%増えて8,119台となった。
電動車に占めるドイツ車の割合は67%に達し、前年同月の46%から大幅に拡大した。独メーカーが販売する電動車のモデル数は現在およそ70種類。VDAによると、2023年末までに150種類以上に増える見通しだ。
4月1日時点の電動車の国内登録残数は28万4,000台だった。前年同日に比べ67%増えている。
独メーカーが5月に世界で生産した電動車の数は3万6,200台で、前年同月を17%上回った。1~5月の累計はEVが前年同期比21%増の7万2,800台、PHVが同52%増の11万5,400台だった。