新型コロナ危機を受けて銀行に融資の返済猶予を申請する消費者が増えている。貯蓄銀行グループでは7月初旬時点で同件数が18万9,000件を突破。ドイツ銀行でも約7万件に達した。ドイツ銀のカール・フォン・ローア副頭取は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に、申請件数は増加しているものの、増加のスピードは春に比べて大幅に鈍化したと指摘。融資件数に占める割合は1ケタ台であることを明らかにした。
ドイツ政府は新型コロナ危機で収入が大きく減少した世帯が多いことを踏まえ、消費者の融資返済を一時的に猶予する時限措置を発動した。これを受けて返済猶予申請が急増したもようだ。
同措置は6月末で失効した。このため現在は猶予を申請する場合、銀行と個人的に交渉する必要がある。