包装材リサイクル可能度の検証ソフトを改良、ヘンケルが外部にも公開

化学大手の独ヘンケルは7月31日、包装材のリサイクル可能度を検証するために独自開発したソフトウエア「イージーD4R」を改良したと発表した。検証可能な包装材の種類をこれまでの樹脂製から、紙製、ガラス製、アルミニウム製、ブリキ製にも拡大した。同ソフトは外部の企業、組織にも無料で公開しており、同社のサイトで入手できる(www.henkel.de/easyd4r)。

ヘンケルは2025年までに自社製品の包装材を100%リサイクル、再利用できるようにするとともに、包装材に投入する化石原料由来の新規樹脂の量を50%削減するという目標を掲げている。イージーD4Rはこれを達成するために開発したソフトで、公的に承認された様々な基準をベースに包装材のリサイクル可能度を検証する。検証に際しては包装材の素材や構成、シーリング方式、ラベル、塗料の種類などを分析。リサイクルがどの程度、可能かや、改良の余地などの分析結果を信号方式で分かりやすく伝える。

ヘンケルは循環経済を促進するために同ソフトの無料公開を約1年前に開始した。ダウンロード件数は2,500件を超える。

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