独石油業界団体MWVは8月25日、国内の石油製品販売量が上半期は前年同期比で6.9%減少したと発表した。新型コロナ危機を受けて自動車や旅客機の利用が減少したことが反映された格好。減少幅は航空機燃料で44.6%、ガソリンで13.3%、軽油で9.5%に上った。
暖房用灯油は25.8%増加した。石油価格の大幅下落を受けてまとめ買いする世帯が多かったとみられる。ドイツでは灯油価格の動向をにらんで近所同士で共同購入し、購入単価を引き下げるケースが多い。化学製品の原料となるナフサも販売が2.1%増えた。
減少幅が最も大きかったのはロックダウン(都市封鎖)のピーク時に当たる4月だ。減少幅は航空機燃料で74.8%、ガソリンで34.5%、軽油で21.6%に上った。