機械受注に底打ちの兆し

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が3日発表した独業界の7月の新規受注高は前年同月比で実質19%減少したものの、減少幅はこれまでに比べ大幅に縮小した。VDMAの主任エコノミストは比較対象の2019年7月の受注が極めて高い水準にあったことを指摘。新規受注の低迷は底を打ったもようだとの見方を示した。

国内受注が15%、国外が同21%減少した。国外の内訳はユーロ圏が22%減、ユーロ圏外が21%減だった。

新規受注は新型コロナウイルス感染症の世界的な流行を受けて大幅な前年同月割れが続いている。減少幅は4月が31%、5月が28%、6月が31%に達していた。

新規受注を特殊要因によるブレが小さい3カ月単位の比較でみると、5~7月は前年同期を実質26%下回った。国内が17%、国外が30%減少。国外はユーロ圏外が34%減と特に振るわなかった。ユーロ圏は21%減だった。

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