バイエル―線維症治療薬開発で米社と戦略協業―

製薬大手の独バイエル(レバークーゼン)は9日、米バイオ企業リカージョン・ファーマシューティカルズと戦略パートナーシップを締結したと発表した。肺、腎臓、心臓、その他の臓器の線維症治療薬を開発する。

線維症は組織が厚く硬くなり、しだいに機能が低下する疾患。死亡するケースも多い。線維化のメカニズムが複雑であることから、薬物標的の発見が難しい。

両社はリカージョンが持つ人工知能(AI)ベースの創薬プラットホームと、バイエルが持つ低分子化合物ライブラリーおよびノウハウを組み合わせて活用することで新薬を開発する計画。最大で10件以上の開発プログラムを実施する。

バイエルはリカージョンに頭金3,000万ドルを支払うほか、臨床と商業化の達成度に応じて1件当たり最大1億ドル以上のマイルストーンを上乗せする。また、リカージョンに5,000万ドルを出資する。

上部へスクロール