独見本市会社ドイチェ・メッセは24日、世界最大の産業見本市「ハノーバーメッセ」を来年、2年ぶりに開催すると発表した。新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえ、現場でのリアル展示とインターネットでのバーチャル展示を交えたハイブリッド方式で実施する。期間は4月12~16日の5日。同社のヨッヘン・ケックラー社長は「産業界はイノベーションの展示、ネットワークの拡大、経済政策的な課題の論議、顧客獲得のための場を切望している」と明言した。
新型コロナの感染拡大を受けてハノーバーメッセは今年、開催が中止された。中止は73年の歴史の中で初めて。当初は開催時期を4月から7月に延期することで対応しようとしたが、断念した。
来年は展示会場で包括的な感染防止策を施して実施する。出展企業は会場展示、バーチャル展示、ハイブリッド展示を選択できる。ケックラー社長は「見本市なしに新規顧客にアプローチすることはほとんど不可能だ」との声を出展企業との話し合いで頻繁に聞いたと述べ、開催の意義を強調した。