シーメンス子会社、コロナの迅速検査キットを投入

独シーメンスの医療機器子会社シーメンス・ヘルシニアーズは14日、新型コロナウイルスに感染したかどうかを調べる迅速抗原検査キットを市場に投入したと発表した。わずか15分で結果が出る。専門家でなくても検査を行えるメリットもあり、空港や学校、スタジアムなど幅広い分野での利用が期待されている。

コロナ感染の有無を調べる標準的な方法であるPCR検査は精度が高い。しかし、臨床検査技師が検査施設で試薬を混ぜる専門的な作業を行わなければならないことから、検体の採取現場で速やかに結果を出すことができない。

同社が開発した「クリニテスト」という名の検査キットではそうしたデメリットがない。感染している場合に検査結果が陽性になる確率（感度）は96.7％で、PCR検査の99％超を下回るものの、正確度は比較的高い。感染していない場合に検査結果が陰性になる確率（特異度）は99.2％に上る。