スウェーデン商用車大手のボルボ・グループは10月12日、トラック部門のボルボ・トラックスが米カリフォルニア州南部で実施する物流ゼロエミッション・プロジェクトにおいて現地当局から2,170万ドルの助成を受けたと発表した。この資金を使ってクラス8の大型電気トラック「VNRエレクトリック」70台を現地のフリート事業者に2021年から22年の第3四半期にかけて納入し、事業者は23年末まで試験運用する。同トラックは今年末の公式発売が予定されている。
ボルボは現地の14の公共機関・民間団体と共同で、完全電気駆動トラックによる貨物輸送を交通量の多い道路や都市部で実証するプロジェクト「ボルボ・ローインパクト・グリーン・ヘビートランスポート・ソリューション(LIGHTS)」を実施している。同プロジェクトにはすでに25台のVNRエレクトリックが投入されている。
ボルボによると、今回配備する予定の70台による汚染物質の削減効果は、二酸化炭素(CO2)で5万3,160トン、窒素酸化物(NOx)で152.63トン、微小粒子状物質(PM2.5)で1,317トンと見込まれている。