ドイツ連邦雇用庁(BA)が10月29日発表した同月の失業者数は276万人となり、前月を8万7,000人下回った。減少は2カ月連続。季節要因を加味した失業者数は3万5,000人減少し4カ月連続で縮小した。コロナ禍の影響は依然として大きいものの、雇用情勢は改善が続いている。
失業率は名目6.0%で、前月を0.2ポイント下回った。前年同月比では1.2ポイント上昇している。
国際労働機関(ILO)基準の9月の失業率は4.4%で、前月を0.2ポイント下回った。
国の操短手当の受給者は8月時点で258万人(暫定値)となり、4カ月連続で減少した。ピーク時の4月(約600万人)に比べると、半分以下に減っている。
10月の求人件数は60万2,000件で、前年同月を16万2,000件下回った。季節要因を加味した前月比では1万7,000件、増加している。求人指数BA-Xは98となり、前月から4ポイント増加した。前年同月に比べると23ポイント低い。