最低賃金引上げ、4段階で22年7月に10.45ユーロへ

ドイツ政府は10月28日の閣議で、法定最低賃金を来年と再来年に計4回、引き上げることを了承した。最低賃金諮問委員会の答申を踏まえたもので、現在の1時間当たり9.35ユーロを2021年1月1日付で9.50ユーロ、同年7月1日付で9.60ユーロ、22年1月1日付で9.82ユーロ、同年7月1日付で10.45ユーロへと改定する。合計の上げ幅は11.8%に上る。

ドイツでは全国・全業界一律の最低賃金が2015年1月に導入された。当初は8.5ユーロで、17年1月に8.84ユーロ、19年1月1日に9.19ユーロ、20年1月1日に9.35ユーロへと引き上げられた。同賃金の水準は国内の各種業界で取り決められる賃金協定をもとに2年ごとに見直されることになっている。今回の改定では新型コロナウイルスの流行で経済の不透明感が高まっていることも考慮された。

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