英下院は4日、新型コロナウイルス感染の再拡大を抑えるため政府が打ち出したイングランド全土でのロックダウン再導入を賛成多数で承認した。これによって5日から少なくとも12月2日まで厳しい外出・営業制限が実施される。
ジョンソン首相は10月31日、新型コロナ感染者の増加に歯止めがかからないことから、イングランドでロックダウンを再導入すると発表。飲食店など生活に不可欠ではない店舗の営業禁止(持ち帰り、宅配を除く)や異なる家族同士の接触禁止、可能な限りの在宅を求めることを決めた。春のロックダウンとは異なり、学校は閉鎖せず、在宅勤務が不可能な人の通勤は認める。
2度目のロックダウンをめぐる下院の採決では、与党・保守党で32人が造反して反対に回ったが、最大野党の労働党が支持し、賛成516票、反対38票で可決した。