トルコ、営業制限措置を再導入

トルコのエルドアン大統領は3日、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて、スーパーなど生活必需品を扱う店舗を除き、営業を午後10時までに制限する措置の導入を発表した。飲食店や理容店、結婚式場、プール、映画館、劇場、コンサートホールなどが対象となる。飲食店は持ち帰り、宅配サービスは認められる。

このほか大統領は、企業にシフト制の導入を勧告した。新型コロナ感染者の4割が集中するイスタンブールでは、ラッシュアワー時の公共交通機関利用で感染するリスクが高い。このため、交代制により混雑を緩和する狙いがある。労働時間を見直した企業には報奨金を出す計画だ。

このところ、トルコのコロナ感染者数は1日当たり2,000人を超え、春のロックダウンが緩和される直前(5月)の2倍以上に増えている。10月には、政府が7月29日以来、検査で陽性となった「感染者数」ではなく、症状のある「患者数」を発表してきたことが明らかになった。政府は是正を約束したが、統計に対する疑念が強まっている。

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